わが美しきヴィクター【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
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わが美しきヴィクター【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

鹿島こたる

美しい

ネタバレ
2024年3月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 金持ちの道楽で闇闘技場の殴られ役を買ったブラッド。獣を人間にする賭けをして、ヴィクターと名付けられた。ブラッドの審美眼は確かで、美しい男となった。

ブラッドの強い眼差しと匂いに惹きつけられたヴィクターは、全てをブラッドに捧げる思いで忠誠を誓う。

途中で記憶喪失になるヴィクターだけど、誰かに捧げる自分であったという感覚はあるが、思い出せない。偶然に会ったブラッドの視線と眼差し、匂いで完全に思い出す。

堪能的で美しく、結局は強烈な両思いなんだけど、ブラッドの尊大で傲慢なあり方が、幼い子どもの癇癪のようで可愛い(笑)
それがわかったヴィクターが、再会時に車でキスしたのが良かったなぁ。

相変わらず、こたる先生の絵はギリシャ彫刻のような、豪華で耽美です。
官能的で美しい、度の外れたハイクラス生活を堪能できる作品でした。

確かに…ヴィクターの顔も身体も美しい!
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