雪原の月影
」のレビュー

雪原の月影

月夜/稲荷家房之介

ジャンルを超えた愛すべき長編小説

2024年4月1日
壮大な歴史小説を読んだような充足感があり、改めて政治や産業、民の幸福とは?と現世界時勢をも想起させられる深みのある小説だと思います。
むしろBLの入口からではない人が出会って感銘を受ける上質なノベルなのでは…とも思います。
主人公エルンストが立ち向かう姿に勇気を貰い、ガンチェとの心の結び付きに、性別を超えた愛情に涙してしまいました。
間違いなくBL小説史に残る名作の一冊だと感じます。
表紙の稲荷家先生の立ち向かい前進するエルンストの姿絵にさえ励まされた読者も多いはずです。
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