このレビューはネタバレを含みます▼
内訳をザッとの計算で示しますと…全P268中、何らかの漫画(後日談・応募者特典・書き下ろしなど)がP224、イラストその他(関係図・先生方へのインタビュー・ドラマCD関連など)がP44でした。
前半のイラスト集は、オールカラーでかなり見応えがありました。華やかさの中にも時代背景や二人の関係から来る、どこか退廃的で排他的な雰囲気が、改めてタイトルにピタリと合っていると思いました。イラストだけを連続して見ていると単独での時と違う発見があって、「こうして見ると、かなりの割合で二人の視線が合っていない」意外な事実があった事に気付かされました。
時期により関係性は変わろうとも、二人でいるのが自然で当たり前と思っていたのに実は目線が合っていない…全く別の方向を見ているのに、そこには確かな信頼関係が存在するのが分かる…素敵なイラストにうっとり見入ってしまいました。
実際に読むまでは、「カラーイラスト集メインで漫画類は少しだけ」と思っていたので、予想と真逆で漫画ページの多さに歓喜しました。一番気になっていた後日談も読めて大満足です。こちら、作品のファンの方には外せない一冊だと思います。