好感度ゼロからはじまる宰相閣下との結婚生活
」のレビュー

好感度ゼロからはじまる宰相閣下との結婚生活

茅谷しょうゆ/マチバリ

作品の背景には大事なコト。

ネタバレ
2024年4月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻まで購入。内容はよく見かける展開ではあるものの、途中までは読めました。

けれど黒髪君が乱入してからは……。いち騎士が降嫁したとはいえ自国の王族に対して『いいご身分ですね』と暴言を吐いた挙げ句、指をさすとは。いくら小国でも不敬罪もいいとこ。今まで「後回し」の表現はあっても、「邪険」の雰囲気はなかったからビックリ。その後にやって来た文官も、ヒロインに対する本当の意味での敬う姿勢が全くない。……王族への忠誠心って軽いな。

もしかしたら原作者はそうすることで作品をカタイ世界観にしたくなかったのかもしれないけれど、それでもあのシーンのせいで作品全体の印象がガラリと変わった。私はそこで一気に冷めました。

日本にも皇族が存在するのにこのような作品が多数あるのは、やはり敬う心の差だろうか。

展開はそれなりでも、細かい心理描写がおざなりだと作品に引き込まれなくなってしまいます。その部分がきちんと表現されている同系列の他作品が数多ある以上、私がこの作品を引き続き読むことはないと思います。
いいねしたユーザ15人
レビューをシェアしよう!