灰かぶりコンプレックス
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灰かぶりコンプレックス

木下けい子

京極家と並ぶほんわか楽しいラブコメ

ネタバレ
2024年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全6巻のコミカルなシンデレラストーリー。北海道の田舎出身の智紀は就職で出て来た東京の街角で、アプリで出逢ったミチルさんと偶然顔を合わせます。いつも優しくてさり気なく教養を感じさせるやりとりをしてくれていたミチルさんはめちゃくちゃハイレベルなイケメンで、智紀は大興奮して舞い上がります。実は売れっ子作家のミチルさんは別人で、智紀が会ったのは智紀の親友カナちゃんが勤める世界的カフェチェーンのCEO•超エリートのジェファーソン直純でした。田舎育ちで片想いしか経験の無い智紀はビックリするほどピュアかつ天然で、揶揄うだけのつもりだった直純は逆に智紀に振り回されるようになってゆきます。天然智紀の面食いを始めとする庶民感と、直純のセレブっぷりとスパダリ過剰なクサいセリフとの組み合わせが絶妙でとっても笑えます。地元一の美少年だったカナちゃんとの訛り溢れる親友トークが定期的にあるのも良い緩急になっています。そのカナちゃんも、本物のミチルさんもみんな、ポワポワした智紀にメロメロという楽しいお話は、6巻を通じて中弛み無しでお勧めです。
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