二番手の女 歌姫としての誇りを胸に、最後のご奉公をいたします 分冊版
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二番手の女 歌姫としての誇りを胸に、最後のご奉公をいたします 分冊版

松葉サトル/大菊小菊/天路ゆうつづ

いうほどの不幸は感じない

ネタバレ
2024年4月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初のツカミのヒロインの悲劇?(巫女姫落選とか婚活?失敗とか、家族との距離感とか???)がたいしたことなく、読者として置いてけぼり感があったので、なんとなくグッとこないまま当時の最新話まで読了。
際立った悪人もハラスメントもないため(それらしい扱いは多少あるものの)主人公に全く同情心も湧かず、ザマァを楽しみにする要素も薄く、どこに期待して読めば良いのかわからないんですけど、なぜか微妙に先が気になる…という面白い塩梅のお話です。

25/7/2編集追記
購入分を読み返してふと気づいたのですが、私はこの主人公の性格があまり好きではないようです。
健気で真面目な造形の後ろから恨みがましくてプライドの高い、シニカルで冷笑的な性格の悪さがほの見えます。
シニカルで冷笑的で性格の悪いヒロインは昨今よく見かけますし、物語とマッチしていれば普通に好きですが
何だろうなぁ…。真面目さゆえに割を食いやすい、不遇なヒロインとしての造形に
性格の悪さと言うエッセンスはかなりノイズなのでそのあたりで気が散るのかもしれません。
性格が歪んでしまうに至ったエピソードがもう少し苛烈であれば説得力を感じたかなぁ…

あと、このお話最終的にヒロインをフッたはずのヒーローが結局ヒロインを選ぶ系なんですかね?
ヒロインではなく巫女姫を選んだ理由がヒーローの選択によるものだった気がするので
手のひら返しはヒーローの価値が(巫女姫に重大な瑕疵があったとしても婚約前にそれを見抜ける目も情報収集能力もないとか)
暴落すると思うんですがそのあたり納得できるエピソードがあったのかしら…
めちゃめちゃ気になるので読んでみたくなりましたw
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