君と宇宙を歩くために
」のレビュー

君と宇宙を歩くために

泥ノ田犬彦

ぜひたくさんの人に読んでほしい一冊

ネタバレ
2024年4月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ Xの広告でたまたま見かけた、「悔しくても泣くのは家に帰ってからにする。」という画像に心惹かれて購入しました。
発達障害などの知名度や研究が進んできた今の時代だからこそ読んでほしいと思う作品でした。

きっと誰もが何かしら感じたことのある生きづらさ。
これは数値化できるものではなく、明確な基準がありません。
宇野くんは明らかに生きづらさを抱えてますが、小林くんのように、一見普通に見えるけど実はグレーゾーンの子にも焦点が当てられていて、タイプは違うけど、同じような生きづらさを抱えてるんだと教えてくれる作品です。
自分の経験だけでなく、あぁそういえばクラスにこんな子いたかも…という共感もできると思います。

また、このような題材はいじめに繋がることが多く、意図せずストレスを感じてしまうことが多いのですが、この作品では宇野くんや小林くんはもちろん、周りの人たちも偏見や嫌味がなく相手を貶めたりせず、素直で優しいのでストレス無く読めました。
全てを理解するのは難しいですが、その人の特性を受け入れるということが大事なのかなと思わせてくれました。
2巻の発売も楽しみです。
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