アフターグロウ
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アフターグロウ

吾瀬わぎもこ

愛だなぁ「慈しみたい」と思わせる2人です

2024年4月20日
わぎもこ先生の新作&表紙買い。背中に墨を背負う男にしがみつく甘えたちゃん、ワル⇔萌えの対極の2人に期待しかない!仕込み上手なヤクザの天授×攻めを駆り立てる萌え医師 聖高の 一晩の遊びが本物の恋に…な、お話。個人的に受けの良し悪しが作品の満足度を左右すると考えますが、本作は攻めの色気で読ませる希少な一本。もうね、P.14の煙草を燻らす立ち姿に心を掴まれまして。一目でソッチの人間だと分からせる独特の圧を伴う存在感に危険な色気… 佇まいで魅せる男です。※スマホ使用の方、サングラスの奥の目を見逃すなかれ。拡大 拡大!有無を言わせない距離の詰め方、甘い視線の奥に潜む鋭さ、首の傾け方、背中… 少ないコマの中でこの男が何者かを雄弁に語る画力の確かさが素晴らしい。そして筋肉の上にうっすらと脂肪が乗るアラサーのエロい身体、墨が映えて堪らんわぁ。しかもめっちゃエッチでねちっこくて図々しくて、それがまた魅力の一つに。エロさ3割増の方言+恥ずかしくなっちゃう猥雑な言葉攻めは反則級!耳が蕩けちゃうよ~😍 対して29歳童貞処女でチョロ過ぎ受け入れ過ぎでどういうポジション??な聖高ですが、よくよく読めば彼女無し、俺 男だぞ?アピール無し、同性とのアレコレに拒絶反応無しって事は素地があったんでしょうね。それに抱えるモノの重さを知ると現実逃避で敢えて流されていた面もあったのかなと。日の当たる場所を歩んで来た聖高、生まれながらに影を引き摺る天授、あの夜あの路地裏で2人が出逢ったのは「導き」であったと思わずにはいられない。生き方も生きる場所も違うからこそ 互いを俯瞰で見る事が出来て、己の弱さを曝せたのかも知れない。聖高は天授の寛容さと包容力に癒され、天授は聖高から救いと帰る場所を得た。互いを救い、かけがけのない存在として心の中に根を生やす過程をじっくりと読ませて貰いました。翻弄されまくりで頼りなかったのに天授への想いと芯の強さに触れて「カッコいいね、聖高」と思いました。表には出せない関係だけど、漁協のおっちゃん達は気付いても知らんぷりしてくれそうだな。前作『聞いて、俺の…』が強烈だった分 ヒューマンドラマ要素があり大人しい印象は受けますが、頭がクラッとなるドエロをブッ込んでくれていますのでお楽しみあれ。アングルの素晴らしさが光る甘トロ濃厚エチの描き下ろし2作品は必見!白抜き修正かと思いきやうっすらとラインが… 拡大 拡大!👁
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