あした死のうと思ってたのに
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あした死のうと思ってたのに

吉本ユータヌキ

弱気になった人の心に手を差し伸べてくれる

2024年4月22日
ボロボロ泣きました。泣くんだろうなあって思いながら読んでたけど、案の定やっぱり泣きました。
短編集です。いろんな作品が入っていますが、すべて作者さんの実体験をもとにした作品とのこと。人の心の傷は数知れず。ふと自分の学生時代の心の傷を思い出しました。でもこれを読んでその辛さを思い出したのでは決してなく、どれだけ辛いことがあっても本当に何とかなるんだと、辛い経験の中で気づける、たくさんの光のような事実があって、いくらでも傷ついた心は癒やされる時が来るんだと再確認させて頂きました。傷跡は残ったとしても、もうそれは傷ではないし、いつかその傷跡すら当たり前になって気にもとめなくなる時が必ずきます。泣いたあと作者さんのあとがきも読み、熱い気持ちにさせられました。心の傷を描いた作品だけど、可愛い絵と短編で1話ごとが長すぎないところがメンタル的にも読みやすく、心が浄化されて、前を向けます。ぜひ読んで頂きたいです。
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