蛍火艶夜 単話版
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蛍火艶夜 単話版

amase

寝ても覚めても頭から離れない

ネタバレ
2024年4月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 買ってよかったと心から思う作品です。
読んだ後からずっと坂伴の事で頭がいっぱいでハッピーかつ苦しいです。

9話で少佐が伴くんにいつも何に怒っているのか?と問うたシーン。そこでの伴くんの表情がとても印象的で、寝ても覚めても仕事中も頭から離れず自分なりにぐるぐる考えてみたのですが…彼は他人を無責任に無反省に欲のままモノのように消費する人間の事が自分(平手打ち云々)も含めて嫌いで地獄へ落ちろと怒っているのでは?と私は感じました。だから7話では完全に嫌悪の対象であった少佐が、伴くんの言葉を受けてすぐに自分を見つめ顧みてあんなに颯爽と特攻(地獄)行きを決めたら…あまつさえ抱かれてあんな甘々な雰囲気になったら…と思うと、少佐には絶対言えないし、あんな顔して突き飛ばして逃げちゃうのかな。なんて想像して苦しくなりました。
人の心の欠けたような自分に対して早く地獄へ落ちろと思うけど、自分には何にも無いという実感を抱いたまま往くのは惜しい。そんな苦しみを真っ直ぐな愛情で一瞬でも溶かしてくれた少佐…少佐〜っ!(スタンディングオベーション) そんな風に思うと伴くんのあの苛烈な怒りもどこか共感できます。あくまでぜんぶ私の感想ですが…

説明の少ない断片だからこそ想像が止まらない、でも曲の歌詞に対するそれのように意味を詮索するのは野暮な気がする…ああでも考えるのが止まらない…坂伴は私の心臓にぶっ刺さって抜けそうにありません。
伴くんも少佐も大好き!
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