蛍火艶夜
」のレビュー

蛍火艶夜

amase

うわー!泣いた!(注意:ネタバレあります)

ネタバレ
2024年4月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 気になっていた買ってあったのですが、時代と特攻隊という話と 絵が独特でずっと本棚の中で積読して読んでいませんでした。特に1話はおじさん(?)攻めで、個人的に苦手だったので……。でも、読んだらめっっっっっちゃよかったです!
男色が精神の病気と言われてた時代なので「病気」とか 後書きのIFで「治らなかった」とかでてきて、ただの美談ではなくちゃんと書かれていてよかったです。可愛がりとかも知ってはいましたが、優しく抱かれた橋内さんよかったですね。2話目の橋内さんのところで最後泣きました。しずまくんの想い人の八木さんも気になっていたのですが、それを追いかけた記者さん(淀野)を最後待っていたのは「とられた」「探さなきゃよかった」ってのがあってめちゃくちゃ味がある作品でした。とくに「とられた」の言葉が大変良かったです。
22年かけて「八木」を探した結果がそれだったとは、亡くなったはずの(最後までしずまくんの心にあった)「しずまの相手」に取り憑かれていましたね。その後も生きるからもちろん遺される方にいろいろあるのはわかりますが、遺された二人共が結局こころの中にずっとしずまくんがいて、(戦争を体験すると精神に異常をきたす人もいるというのを見ましたしそういう感じも相まって)、しずまくんの人間性・八木さん記者さんの性格と戦争が上手くマッチしていたように思います。
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