25時、赤坂で
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25時、赤坂で

夏野寛子

表現力の鬼

2024年4月29日
読んでいる最中、とにかく感性が悲鳴をあげ続けます。凄まじい。一コマ一コマ、一つ一つの絵に意味があって、魂が籠っていて、人が生きている。漫画の表現、人物描写で衝撃を受けすぎて絶句しました。
勢いで読めないんです、密度がすごくて、噛み砕いて飲み下すのが楽しすぎて、続きが気になりはするけど今目の前の情報に夢中になってしまう。自分は基本的に一読目はウワーオモシレー!つって何も考えず勢いのまま読んでしまうことが多いんですが、この作品は一読目から圧倒されて手を止めることが多かったです。見て楽しい、読んで楽しい、咀嚼が楽しい、飲み下して消化するのが楽しい。全ページ全コマこれだから、全然読み進められなくて今も二巻までしか読めてないです。フルコースのディナー、オーケストラコンサート、美術館とか芸術展覧会とか、そういう類の上品で繊細で贅沢な情報を浴びまくる感覚。お腹いっぱいになるけど頭が疲れます、幸せです。これがまだ続くんですか?!舌が肥え太ってしまう…ありがとうございます!!!!!
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