嘘から始まるまことの恋 単行本
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嘘から始まるまことの恋 単行本

土田はる

仕方ないとは思いつつも

ネタバレ
2024年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ どうにも展開が早くて感情が追いつかないな……と思っていたら元々3話完結の予定だったんですね(あとがきより)。そう思うと流れが唐突に感じるところや不自然なところもそれなりに仕方ないとは思う…………のですが、まあやっぱり突然出口のはずの場所を入口にされたことやフェ…への不快感はあるべきだったし、二人が仲を深めていく描写がまるでないままに「何だかんだ両想いです!」感を出されても読者としては感情移入できないんですよね。感情移入ができないまま4話・5話と話は続いていくので、置いてきぼり感がすごい。4話からはモノローグも殆どなくなって二人の感情を追うというより出来事を追っている感じも強くて、淡々としちゃったのも勿体なかったな。あと、3話まではまだ分かるけどそれ以降も展開や演出がコマ切れだったのもちょっと違和感だったかなぁ。
攻めのオタク感の描写も謎で(挿入歌すぐに分かるレベルならコラボ水族館やってるって知ってるはずだしそもそもパネルとか何やらあるだろうから着いた瞬間気づくよね!?)、もっと上手に料理……できたはずだろ!?になっちゃいました。オタク特有の早口になる攻めがかわいかったからもっと見たかったな〜。
二人のバックグラウンドももっとじっくり読みたかったな。そういえば受けの弟の名前と着信画面に表示されていた名前が違ってたのはミスなのかな……
修正は輪郭線ありの白抜き。攻めは受け以外の男とするシーンがある(個人的にはここで受けのこと考えて萎えて帰るのでヨシ!でしたが)ので、苦手な方はご注意ください。
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