このレビューはネタバレを含みます▼
孤独な一人と一人が出会って心許せる場所が出来ていくお話です。
夜明けのBLです。
十嘉のキャラクターがぶっきらぼうだけどまっすぐで素敵です!
五十鈴も人に優しく前向きな姿がとても素敵です。
五十鈴は難聴で子供の頃から親に一人で生きていけるようにと教育を受けます。
そのせいもあって人に頼れない、心の壁を知らず知らずに作ってしまっています。
そこにバイオリンの才能を持った十嘉との出会いが。
音が聞こえない五十鈴と音を届ける十嘉、対局の場所にいる二人が、互いをわかりたい、わかろうとすることで、互いの世界とはまた別に、二人の新たな世界が出来ていき、孤独ではなくなっていく、そんな物語だと思います。
一巻を読み終える時にとても心が暖かく、そして明るくなりました。
五十鈴が難聴の障害を持っていることが読み始める前は少し気鬱でした。
楽しいお話が好きなので。
けど、麻生先生はしっかりとしたお話を作られる方なので、そこを信用して読んでみたのですが、読んで本当に良かったです。
五十鈴と十嘉が出会ってよかったー!となりました!