何度も繰り返し読む話





いやもう続編読めると知ってから毎日ソワソワしてました。この兄弟に希望はあるのだろうか…と思ってたので。また絶望の底に落とされましたけど、ちょっと光も見えたかもしれない…ヒロのまっすぐ全力疾走なところに期待します。
ゲイビの真相は予想通りな感じでしたが、父がクズだとハッキリしたので、この八百屋は潰していい、うん。心置きなく2人で出奔して欲しいです。
続きがあるかないかわからないけど、あると信じてお空から降りてくる蜘蛛の糸を待つカンダタになります。
以上3巻追記分。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
気づくと開いて読み返してる作品。絵の上手さもあるけど、この兄弟の先行きを考えると、今後を知りたいような知りたくないような気持ちになります。
兄はこの地に根を張って生きる商店の息子で、父親も健在で、いい年だからお節介な見合い話も持ちかけられていることでしょう。この父と店を見捨てて弟と出奔する世界線はあるのだろうか…
余白部分もたくさんあります。兄がゲイビに出演した理由。描かれませんでしたが、弟のためなら簡単に身を投げ出しそうな気がします。
奇跡が起こらない限りハピエンにはならないだろう未来。重苦しい話なのに、朝日が差し込む校庭の描写やインパクトありすぎる冷蔵庫前の幻覚や、会話のテンポ、枕のオチ等々輝くモノが多すぎてやっぱり読んでしまう。太宰治的だなぁと思ったのはタイトルに引っ張られたのかもしれないけど。
心に刺さったまま抜けない棘のように、気づくと兄の事を弟の事を考えてしまう。
この1作しかない作者でこのレビュー数を見れば、いかに多くの人の心に刺さったかわかろうというもの。
という事を迷いながらやっと書けました。
ずっと心に残る話です。
あとあと、ゴムの付け方すら知らない弟の幼さにお兄さんがグゥッてなるところと、お兄さんを引き止めようとしてお尻がペロンと出ちゃうところと、ご飯が美味しそうなところとそれを食べながらポロッと泣く弟、やけに詳しい陸上リレーのルール解説に心を持ってかれました。好きなところをあげたら両手両足の指でも足りない。
続編はあってもなくてもいいです。これ自体が綺麗にまとまってるので、満足です

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