変声
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変声

はやしわか

思春期の息苦しいゆらぎ

ネタバレ
2024年5月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作はいかにもな思春期のゆらぎを表現されていて、ラジオの使い方もラストもとてもよくできている印象。友達も本質的に悪い子はいなくて、主人公も相手も友達も含めてままならなさに藻掻く様子がいい。
こちらも好きだったので、単行本になったらぜひ購入しようと考えていたが、個人的には同時収録のが大ヒット。主人公もかわいいが、モガの切なさ、やさしさ、愛嬌がとてもいい。短い中に綺麗に纏まっていてラストシーンが玄関を出るところで終わるのも未来の明るさを示していていい。彼とどうなるかは具体的に明示されていないけど、モガと過ごせた彼女なら、結ばれない未来もそれはそれで受け止められそう。
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