ネガ
」のレビュー

ネガ

はらだ

衝撃のセンス

ネタバレ
2024年5月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めて読んだ時大きな衝撃を受けました。
はらだ作品の中で最もスタイリッシュな一冊だと思います。

ネガとポジ。白と黒。暗転する世界。
はらだ先生の作品に共通して感じる表現です。

どの話も全て素晴らしいのですが、個人的に「ピアスホール」に唸りました。
二人がごく普通の一般人で、物静かで丁寧な人物でありながら、愛する人の「穴」に固執してのめり込んでいく様が官能的でした。
物語はとても静かに綴られ文学的です。
ピアッシングについて詳細に描かれており、はらだ先生のピアスに対する拘りが感じられましたね。
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