このレビューはネタバレを含みます▼
ガイドバースというワード自体、初めて知りました。最初の一冊なので、この世界観でどんなストーリーを展開しているのか、こちらが入門書的になりますね。「バース」に過敏になってしまう自分がいるのですが、オメガバースに初めて触れた時の、衝撃的な出会いの様な、センシティブに大きく振れる要素は無さそうなのかな。いちかわ先生の作品だから、という事もあるのかもしれません。ガイドバースであって、主従であり、溺愛であり、両片思いであり。美味しいのてんこ盛りです。
センサーを輩出する名家の末子、尊はミュート(普通の人)で、最上のセンサーであるボディーガード暁臣に24時間守られています。尊が幼い時に、施設から連れて来られた優秀な暁臣は、その能力を尊を守る事に全振りしていて、尊はそれを良しとしていません。ガイドを持たない暁臣が心配だし、自立して離れようと決めてます。でも、幼馴染のような近い二人の関係は、ただの主従ではなく、それ以上で微妙な距離感を保ってます。スキンシップは、もう主従でも幼馴染でも兄弟や友情でもないです。そこまでベッタリで、無自覚なの?自覚ありを隠してるの?って、みんな思いますよね。それが崩れていくのと、ミュートであるはずの尊の変容とが重なり、だよね〜なところで、続くのです。1巻完結では有りません。盛り上がってまいりました〜!のところです。続きが待ち遠しいです。受け主×攻め従って、最高ですね。主従って、盲目的に溺愛になりがちで嬉しい。ガイドバースの世界も楽しみです。