兄が遺した恋のゆくえ
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兄が遺した恋のゆくえ

盛大にネタバレしてます

ネタバレ
2024年5月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 196P、全表題作+描き下ろし+あとがき+電子限定描き下ろし1P。オメガ設定だけれどオメガでなくてもイケル作品。
年の離れた兄が遺したオメガの彼は主人公自身も幼い頃から馴染みの人物であり大好きな人。β家系の中で自分の性がαだと判明したとき、既に離れて暮らす兄たちには秘密にして距離をとって過ごしてきたのに兄が病で他界してしまう。ひとりで暮らすことになったオメガの彼の元に訪れることから始まるストーリーだが。この設定からの最終的な展開は今の私が大人であるから素直に受け入れられる。もし、10代の頃の私ならどうだったか?オメガの彼はちゃんとlikeではなくloveで主人公を好きになったのだろうか?とあやふやな展開にモヤモヤしたのではないだろうか。愛する人との死別という名の別離は、その別離を同じように思える人でなければあやふやなloveの間で彷徨う気がする。今の私は大人なのでそういう事もあるだろうと割り切れる。主人公も大人なのだな。
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