このレビューはネタバレを含みます▼
BLというよりヒューマンドラマやドキュメンタリー映画みたいな濃くて深い内容でした。さり気なく現代社会が抱える問題(同性愛への偏見・ヤングケアラー)を取り込みながら進むストーリーと兄弟の絆に感動しました。
読んですぐにコストパフォーマンスを考えてしまって、我ながら浅ましいなと思うんですけど、ハッキリ言ってめちゃくちゃお得な作品だと思います。内容もページ数も金額以上のものがありました。
先生の作品はシリアスとギャグの振り幅が大きい気がしますので、私のように『お父さんは性的コンテンツ』の次に読むとギャップを感じるかもしれません。作風としては『≠ノットイコール』に近い(けど、そこまでじゃない)重みがある気がします。
あと、内容が良すぎる故に皆さんレビューで「良かった」点について多く語られているのが大半ですが、一点、人によっては地雷になるかもしれないポイントについてはあまり書かれていませんでしたので、一応…「受け攻め逆かもしれませんよ」と伝えたいです。
本当に良い話で感動してジワリと来た、最後の最後で「え…そっち?」と、星評価に影響はないまでも私は地味に驚きました。