父の愛人 【短編】
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父の愛人 【短編】

塩味ちる

心がザワザワする、昭和漂う感じが魅力的

ネタバレ
2024年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買い。デビュー作「愛ってやつを教えてくれよ」で衝撃を受け、それから注目している塩味先生の新刊。これまた、際どいところを攻めてますね〜。好みが別れそうなタイトルで、どストレート!!そして、ジャケがエプロンって👁よくあるエロビデオではないか!と叫んでしまった(笑)間違いなく、エロいです💗小説家×ムチムチ筋肉質の家政夫イケメンって、王道な設定で珍しくありません。ただ、先生の描き方が昭和っぽい古さ、懐かしさのような雰囲気を醸し出し、なんとも言えない空間を生み出してます。だからこそ、この古い感じがどう読者に写るか好みが別れそうですね。個人的には、こういう哀愁漂う、影のある作品は味があって好きです。物静かで、ポーカーフェイスな大人が、本気の恋を知って、どのように変わっていくのか楽しみです。内に秘める情熱って、カモフラージュで保てるものなのか、溢れ出して爆発するものじゃないのかなぁ〜と、読みながらザワザワします。いい大人が崩れる姿見てみたいな⚡まず、塩味先生の「愛って〜」を読んで頂いて、お好きになれた方は今作品是非お試しください⤴また全然違った角度からの作品なので、楽しめるかと思います。このありきたりな設定を先生がどのように料理してくれるのか、期待を込めて星5です♦
あっ、時系列には一話が現在で、二話で過去に戻り二人の出逢いから始まります💡三話はどうなるのかぁ〜。こういう時系列行き来するのも好きです💗
【追記】2024年7/20 第3話は、家政夫純平目線でのお話。毎回毎回読み応えあります✨
【追記】2024年9/02 第4話 もう、またこの終わり方って!先生っ!!😩 もう3年の月日が流れてるんですね〜。この作品の柱と言える、背徳感の重さ、体格差、昭和感が暗くてじめっとしてるんですが、何かが焚き付けられて読んでしまう中毒性があります。
【追記】2024年11/1 第5話 あぁーーいい。この不器用な大人の必死さが素敵。大人でも自分の気持ちを伝えるのは簡単ではなくて…そんなもどかしさがじわぁ〜っと伝わってる描写は、先生さすがです✨
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