このレビューはネタバレを含みます▼
クリーチャーを生物学的に解説するのも面白かったし、それぞれの種族の文化や生態もよく考えられてた。えろもえっちで女の子も可愛くキャラクターの描き方も良かった。3巻までは。
4巻から思想の押しつけが強くなって、あーこの作者はクリ娘とのえちえちでもクリーチャーを生物学的に解説する異世界生活でもなく、「俺は社会に馴染めないけど特別なんだ」と「男上げしない女は非効率なだけでクソ」ていう自分の不満を描きたいだけなんだな〜と。
何が最悪って、それを他者評価っぽく見せるために周りのキャラに言わせるところ。
善人で自分がキモイことも自覚して我慢してるのに皆こういう目で見てくる!ていう投影が先ず痛い。オレツエを徹底的に善人に、周囲の女をクソに描きすぎてて作者の中では自分が受けてる扱いはこれくらい不当に見えたんだろうなー他者からこう見えてるつもりなんだろうなー感が強い。その挙句自分は特別だなんて思ってないけど周りからは特別と思われてる描写。この辺りから嫌な予感が始まったけど、まぁまだ分からんしなと読み進めた。
そこから女に女叩きさせる展開がすごい。いや、言ってることには一理ある。もちろん、世の中には求めすぎだろっ!ていう傲慢で癇癪持ちで言葉にしないくせに察してちゃんで相手を糾弾して他責思考の女性もいるので、一理ある。
ただ、語られる話の大部分は男が役割をこなしてる場合に限る。現代社会に当てはめるなら、男が妻と複数の子供を問題なく養える稼ぎがある場合に限る。そうでは無いから共働きという家にはまず当てはまらない話をしている。なぜなら男社会を女性もになっているのだから、女性社会が築かれていないことは女性だけの責任では無い。男女が同じように外で働き男社会を生きる以上、男女は共に家事育児をして女社会を築く必要がある。
結果、時と場合と個人差と多様性をまーったく考えない作者の都合のいい話思想の押しつけで話に深みが無くなって、キャラクターが作者の言いたいことのために動くだけの薄っぺらい存在に変わった。
途中まで楽しませてもらってありがとうございました。4巻の途中までは面白かったのでオススメです。