惚れた男は親友で【単行本版/コミックシーモア限定特典まんが付き】
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惚れた男は親友で【単行本版/コミックシーモア限定特典まんが付き】

トビワシオ

無神経が泣かせ、無神経が幸せにする

ネタバレ
2024年5月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ おいおい、
ノンケ男がちょっと気まぐれにフェ〇に興味持って、
ゲイの親友に「ち〇こ食わせて」はデリカシー無さ過ぎだな!?馬鹿野郎だなコイツ!?

でも与一くんもシゲのこと好きそうだし、ラッキースケベ的に美味しいか?
…と思っていたら、オイオイ一生懸命に抑え込んでた恋心を無神経にこじ開けられちゃってるやんけ!
しかもその気持ちがバレちゃったあとも、執拗に体の関係を迫って来て、
やっぱりシゲは無神経でクズだぞー!
自分の気まぐれやノリで、親友の心を弄ぶな!
でも、与一くんが気の毒 というより シゲがあまりに能天気(真っ直ぐ過ぎ)で、悲壮感は無いというか、なんだか安心して見ていられちゃう不思議。

その後、好きを自覚したシゲの世紀の大告白も凄い迫力だったし 良い事言ってたんだけど、なんだかなー笑。
それまでの言動があまりに軽すぎるのと、好きって気持ちに気付いたの ついさっきだろ!っていうツッコミが自分の中で消せない…。
でも何故か、「いけ、シゲ!押せば落ちるぞ!泣かせた分、頑張って与一を幸せにしろ!」と 思わず応援してしまう。
ゲイバーのギャラリーの皆がめっちゃ可愛いし良い人達で、修羅場なのにめっちゃ和んだ。
それに、与一くんが「もう好きじゃない」って必死で否定しても、「絶対まだオレのこと好き」と信じて疑わず(?)追いかけて来てくれるので、妙な頼もしさまで感じてしまいましたよ。

結論、シゲの無神経はムカつくけど、この無神経さがあったからこそ、ゴリゴリにごり押しして結果的に与一くんが幸せになったとも言える。
正に結果オーライなお話でした。

それにしても2人とも、めっちゃ良いカラダしてるしなぁ・・・うっとり。
そんで両想いになってからは、シゲに振り回されっぱなしだった与一くんが 逆に強気でシゲに言うこと聞かせてるのも、かなり気持ち良い。
そして最後の描き下ろし「おあいこ」で、最高に可愛くて幸せな気分にしてもらえました。良かった。

最後の最後で、私の中でシゲがクズじゃなくなって、可愛い彼氏になりました。
良かったよー。

全体的にスッキリしていてとても見やすい絵、好感の持てる顔、素敵な肢体、
セリフも掛け合いもテンポ良く楽しい。
お話の長さも深さもちょうどいい。えっちシーンの頻度もボリュームも大満足。
キャラの性格に好き嫌いはあるかもしれないけど、漫画としては 秀逸だと思います!
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