このレビューはネタバレを含みます▼
高校時代の虐めが原因で常にネガティブ思考になってしまい、お金を払わないと女の子と楽しくお話できないが故に41年間清い身体のまま(しかもED)の実業家・笹木。
今夜もお気に入りのラウンジ嬢・響ちゃんと楽しい食事をしていたのに突如、響を責める男・翔太が乱入。隙なく言い合いをする2人を見守りながら自分の身を案じていると翔太に水をぶっかけた響は怒って帰宅。ついでに笹木と翔太も店から退出するよう言われ、夜空に気まずい空気が吹くも笹木は翔太の身を案じる。ポツポツと話す間に翔太が悪い男ではないと気付いた笹木は翔太に「今夜は誰かと話したい気分なんだ」とご飯に誘う。
仕切り直しの1軒目で、実は翔太が響の兄だと言うことが判明し、お互いの話をしながら会話を重ねると、年の差を感じないくらいとても楽しい時間を過ごした2人は、そろそろお開き…と退店。笹木は翔太の大学を聞くと「そこならうちの方が近いよ」と自宅に招待する。
笹木の家でも楽しく会話する2人だったが、笹木が実は誰ともしたことがない事をしった翔太は「なんか可愛い…」と笹木に素直に打ち明け…という流れ。
笹木、会話とか秘書の仕事中の笹木に対する評価を見るに、ラウンジ嬢からしてみるととても良い財布なんですよね…いくつか会社を経営している割に金持ちアピール無し、枕なし、チョロいし簡単に金品ボトル貢いでくれるしおまけに粘着質でもない。でもそれは高校時代の虐めがあったからで、常に良き財布としてサラッとしているのが…とても虚しく感じられる。
翔太や秘書と話す笹木はとても明るいし表情もコロコロ変わるし、チョロい故に詐欺に騙されたりして地獄を見るも借金は完済するし、どんなに凹んでいても仕事はキッチリ捌くし、おまけに次の起業への意欲もある。
…作中に常に虐められてきた時の悲しい気持ち、惨めな気持ち、苦しい気持ちが笹木を苦しめるんだけど、虐めが無かったらそもそもラウンジ通わないよね。そう思うとなんとも複雑で悲しい気持ちになる。が、確かに笹木が翔太に対して踏み込めず拒みまくった割にはサクッと行ったが可愛いし笑わせてくるし笹木の気持ちに引き込まれる部分が沢山あって私的には大満足でした!
翔太の社会人編を見てみたいですが、年の差もあるので確実に最期を意識した形にはなるかと思うけれど、社会をよく知る笹木とかなり年下なのに年の差を感じない2人が見たい!
ごちそうさまでした!