恋愛体質 恋を知らない僕が君を愛するまで【単行本版】
近藤旭
このレビューはネタバレを含みます▼
3巻の紙の特典見てからレビュー書こうと思ったら家族の風邪腹痛風邪一息か〜ら〜の〜インフルエンザに振り回され、満身創痍ですが先生の「単行本描き下ろしで無理だったからJ庭で出すよ(商業番外では無理って最初間違えて記入してたお詫びして訂正します。申し訳ございません)」って呟きと共に見た、本編で語られなかった4編+その後の元気な一宮と深山さんの短編1つのサンプルに元気が出たので、短編ではレビューしてたけど1〜3巻まで一気に記します。
全体的に、ここまで受けと攻めが痛々しい(バッドエンドとかではなく)BLは見たことないんですよね…途中まで一宮と深山はラブラブだし、このままハッピーエンドだね!と思ってたら深山さんクソやば特級呪具すぎて思わず「領◎展開!」って言いたくなる展開に、回を追うごとに心臓バクバクしてたの懐かしいです。
深山さんが一宮の気持ちを知りながらも過去の男に、過去のトラウマから気持ちが当時のままになってしまって、相手の言う通りになるこそが喜び=真実の愛(ルビ:トゥルーラブ)と感じてしまう思考停止モード中の深山さんに、一宮が受けた絶望がそっくりそのまま読者のハートに突き刺さってさぁ…いや、一宮も辛かったと思う。
一宮のトラウマを一緒に克服してくれて、尊敬も出来てさぁ…好きにならん訳ないだろ!って頭ガシガシ顔真っ赤な一宮の裏で「好きにして」って他の男のをペロリーヌした挙げ句「趣味じゃない」って言われる一宮の気持ちをよぉ……
あれ、これはNTRだっけ?!と何回も結末を心配してましたわ……
単純で一途な一宮の存在がなかったら、深山さんが行き着く先は何だったんだろう…やっぱり廃人だよな…全身で愛すもんな…深山さんの彼氏に「全裸で男誘ってこい」って強要されて見事通報されて人生終わる結末を迎えなくて良かったよ深山さん(妄想です)…だってクソ彼氏の代わりに借金返すとかさぁ…模試を抜け出してこいとか…情報漏洩を肩代わりさせるとか…本当に男の趣味悪いよ深山さん…
一宮の献身さで見事復活した深山さんと無事に結ばれて生まれ変わった深山さんと一宮。
幸せにな!って最後は笑顔で送り出せて本当に良かったよなぁ…
1〜3巻をこれから一気見する方は安心して最後まで見て欲しい。辛いけど、これも馴れ初めです。辛くて重くても、一宮が救ってくれるから安心して!
嗚呼〜…本当にJ庭新刊楽しみ!!