幸せな結末？…かな？

政略結婚で冷めた初夜に先行きが暗く、こんなものだと諦めの境地になったヒロイン。女性が得意でなく、女性に対してある意味トラウマを持っているヒーロー。でも、今まで知り合ってきた女性とはまるっきり違うヒロインに興味を持ち、ヒロインもヒーローに理解を深めていく。そしてお互いが歩むよることで唯一無二の存在になっていき相思相愛となる。そんな2人にようやくできた子どもを養子に欲しいと隣国の王子から申し出があり、恩義がある隣国に断ることもできない事情もあり、葛藤の末とうとう差し出すことに。養子にと申し出た隣国王子の心境、渡す決意をするヒロインの心境。ヒーローの思い。泣けるほど真に迫り納得させられた。終盤は数年後の隣国との付き合いと自分たちにその後にできた子どもたちのお話。養子に出した子供は長男で、隣国の王子として自覚を持って成長していく。2人の子供は3人。次男、長女、三男となるのだが、子供を手放した王夫妻が試練？を乗り越えて3人の子供達と幸せに暮らしていくシーンばかりとなる。
んー？ハピエンっぽいけど、私には中途半端に感じられた。中盤まではこの先がどのように展開するのか引き込まれたけど、それぞれがその立場で生きていく。で、おしまい？隣国の王子となった長男がもし、長女に思いを寄せて結婚したいとなったらどうするの？兄妹ということは秘められたまま、両国の深い付き合いは続いていくだろうに。締めは子供達の決意と国王夫妻の仲睦まじさだけしかなく、先行きが心配です。続きがあるのかな？