アナトミア―解剖してわかったことだが、人間は必ず死ぬようにできている―
高城玲
着眼点や熱量はあるが、画力が伴っていない
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼
レオナルド・ダヴィンチと理髪外科医の解剖学や医学の発展を志した友情物語というお話の着眼点は凄くいい!ただ、壮大な構想に伴う画力が全くないのが逆に惜しい作品。これは原作と漫画を分けて描くべきだったと思う。更に主人公トトの情熱を注いだ著作が全く後世に繋がっていない点も二重に惜しい。どうせ全て創作なら、トトの著作が後世に出版された〇〇という壮大さが欲しかった。それから「最後の晩餐」のキリストの足元の入り口部分は数百年後に作られたのは有名な話。時代考証を含め、編集サイドのツメの甘さが色々惜しい作品ではある。
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