呪術廻戦
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呪術廻戦

芥見下々

後だしの設定でストーリーが破綻

ネタバレ
2024年6月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 渋谷事変終了までは★5だった。けど、死滅回遊からどんどんおかしくなっていった。
意味不明なキャラが大量に追加されて、結局は無意味に全滅。
全く活躍しない主人公の虎杖。
今更どの面下げて戻るんだ、な状態の伏黒。
突っ込みどころ満載で、実際に作者も突っ込みを受けてから回想シーンや後付けの設定で辻褄を合わせに行こうとするので最早訳が分からん話になってしまった。

特に五条。
いつだって勝利の鍵になるのは五条だったんだが、宿儺戦で無意味に死亡。突然の空港シーンで「やり切った感」出してたので、きっと描かれなかった1か月に全てやり切ったんだと思ってた。が、最新話の回想シーンでその1か月が描かれ、高専側が五条負ける前提でその後の計画を話合ってて引いた。(←しかも五条抜きで)
え?五条が負けると思ってて決戦当日に笑って背中叩いて送り出したんか?
タイマン崩して3対1の戦いに持ち込まれた時すらTV観戦で眺めてたけど、東堂復活してたなら&虎杖が呪術習得してたなら&乙骨とリカが無傷で控えてたなら五条手伝えたんじゃね?何故、五条の死亡を待ってから一人ずつ戦う??
てか腰から切断された五条の体があれだけキレイに反転出来るなら、乙骨の体も出来るだろう。どうして五条と乙骨が普通に復活してこなかったんだ??
その上、無傷で残ってた五条の脳ミソはどうした?棄てたのか?

高専関係者の内通者の件。野薔薇の復活を試す件。虎杖に刻まれる宿儺の術式の件。天使と宿儺の因縁。等々、回収されていない伏線も多すぎる。
戦いのシーンそのものよりも、もう少し心理描写を丁寧に描くべきだったんでは。
その上、読者に予想されていない展開を描こうとするあまり設定や回想を後からどんどん追加して、過去のストーリーや設定と辻褄が合わなくなってきており、ここからの修復は不可能の様に感じるんだが。
「終わり良ければすべて良し」と言うが、これはその真逆のパターンになりそうな予感がする。
ついに最終回が訪れた為加筆です。
作者が思い描いていたラストって本当にコレなんですかね?「バットエンドじゃないだけマシ」程度の、予想通りのお粗末さでした。残念です。
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