溺れるバニラ
」のレビュー

溺れるバニラ

小島ちな/糸四季

主人公、もっと自分を大事にして欲しい

ネタバレ
2024年6月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何の意味もなく身体を重ねる。そのことが後々、自分だけでなく周りの人まで傷つける。ヒーローの大きな愛で救われたけど、ヘタしたら身の破滅になるところだったわ。今どきの考えならではのストーリーかな?と思ったけど、もう少し自分を大事にして欲しい。おばちゃんはそう願う。
まだ二十歳やそこらで悟り切ったように、開き直ったかのように、拗らせた初恋を忘れるために自暴自棄になる主人公。姉の婚約者に密かに恋をして、でも黙って諦めようとしていたある夜、酔った婚約者が部屋を間違えて主人公の寝ている布団に入り込む。間違えられていることを自覚しながらもそのまま抱かれ、罪悪感から2人と距離を取るようになる。そんな中、知り合った男性ヒーローと求められるまま、縛られない関係を続けていく。やるせ無い気持ちをその男性から癒しをもらい心を寄せるが、ただのそれだけの関係と割切りながらも大事に思う気持ちが生まれる。しかし大学の友人の彼氏が、姉の婚約者を忘れるため自暴自棄な生活の中でネットで知り合って数回ホテルに行った男とわかり、相手も気がつき過去を脅しながら再び強制的に関係を持つことになる。そこから抜け出すためヒーローには何も告げず留学を決意。ヒーローとは何にも囚われない名前しか知らないそんな付き合いだから。でも、ヒーローは主人公を心から想っていた。8年後に再会する2人。ずっと思い続けていたヒーローの身分が明かされる。そして、ストーカーと化した悪縁の男とも再会し脅されることに。
ヒーローのおかげで救われるんだけど、主人公があまりに自分1人で我慢しすぎて反対に周りに迷惑かけたり誤解されたりしてちょっとイラッとモヤった。ヒーローがヒーロー過ぎて拝みたくなるほどでした(^^)
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