花恋つらね
」のレビュー

花恋つらね

夏目イサク

なるほど…と納得の読後感

ネタバレ
2024年6月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 歌舞伎BLの最後はどうなるのか?非常に楽しみに読んでおりました。
伝統を重んじる歌舞伎の世界で、後目を継ぐ2人の恋路に決着をつけることの難しさはありつつも、納得のいく終わり方となっています。
大変面白かったです!
1点だけ難を挙げるとすれば、夏目イサク作品のキャラに隈取を施すと誰が誰だか分からなくなる!くらいですかね。笑

夏目イサク作品はほとんどが1〜2巻完結です。
例外となる全4巻「ハートの隠れ家」は複数カップルを扱った作品ですし、6巻(未完)「飴色パラドックス」はずっとモダモダしてるタイプの作品(個人の感想です笑)。
10巻である本作はかなりの長編と言えますが、実はそうでもないんですよね。
理由は、題材が読者に馴染みの薄い歌舞伎であり、演目や役どころの説明にページを割いたことに尽きると思います。
これが歌舞伎界のプリンスではなく、トップアイドルなら余計な説明がない分もっと短かく済んだはず。笑
展開が面白かったこともあり、個人的には4〜5巻くらいの感覚でしたね。
主役の2人に限定するなら体感2巻です。笑
でも、夏目イサク作品には珍しく「しっかり目の濡れ場」がありますし、全く問題ないです。笑
続編はないにしろ、番外編は出そうな作品だなと思っています。
いいねしたユーザ15人
レビューをシェアしよう!