このレビューはネタバレを含みます▼
まず、橘田と高平の関係性はこれ愛情ではなかったんですね。お互い傷の舐め合いみたいな…過去のトラウマからの同情と罪悪感、共依存なんかもありそうな気配でしたが、ここにワンコくん倉橋がねじ込まれたところでよい三角関係になりました。現在の事件と過去の事件との結びつきや、おっとそこで繋がる…?なんてジワジワと紐解いていく描写に夢中になってしまった。あの男子くんもやはり、ですよねーだったわけで。
ただ下巻からなんだか辻褄合わない設定とか、ん?となる描写がちらほら気になってきましてね。
しかし、なんじゃそれのオチで橘田の心情を置き去りにされたようなモヤモヤが残ります。あんなトラウマやメンタル辛すぎたのにそりゃないわ、酷すぎる。
いや、現在の事件はまぁそうくるか~なるほどね。だったけど、あの時効迎えた事件の犯人て…うっすら予想はしてたけどさ、信頼を裏切るこの悪趣味なオチでもうガッカリだった。このパターンほんと興ざめ。
あと、イラストのキャライメージが自分と違いすぎて…時にイラストって作品に依っては邪魔にもなりえますね