革命のα【電子限定版特典付き】
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革命のα【電子限定版特典付き】

鹿島こたる

β攻めのα受けですよ皆さん!!!!!

ネタバレ
2024年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ クーポンがあったのでまだ読めていない鹿島先生(大好き)のオメガバ作品を……と手に取ったのですがもう!もう!最高です!!!
相変わらず絢爛豪華な作画と、美しく気高く強い受けとそんな受けに傾倒して心酔する攻めを描かせたら鹿島先生は天下一品ですね。モーリスのカリスマ性と強引さに振り回されつつも心底惚れていて揺るぎない愛情を抱いている側仕えのシモン。モーリスもまたシモンに対して真っ直ぐで深い愛情を抱いているし愛し合っていることに堂々としているのがたまりません。
鹿島先生の「わが美しきヴィクター」と同じ主従BLですが主人のほうが受けでいてもずっと女王様で攻めの従者が平伏して心酔してる図がね、ほんとにいい。主人に対して舐めた口なんか一切聞きませんよ。素晴らしいですね。

さてストーリーについてですが、バース性を獣のようだと嫌うモーリスの考えが先進的で、作中だけにとどまらず現実にも当てはまるようなシーンが多々あります。特に、モーリスの番候補として出てくるクロードが社会的立場に苦しんでいるのもかつて選挙権も家財の所有権もなかった女性のようで考えさせられます。
そんなメッセージ性もありつつ、シモンとモーリスの愛の物語をしっかり見せてくれるのは鹿島先生の手腕によるものだと思います。シモンの愛がデカくて深いよ〜〜〜どんなに自分が苦しんでも受けのそばにいることを諦めない攻めは最高だ……。

表題作のほかに短編が一つ入ってますがこちらも忠実な部下×女王様な上官カプです。とはいえこちらはそんな女王様が部下に可愛がられる(オブラート)エッチなお話なのでオホホ……と喜んで読みました。

描き下ろしも最高だったので、鹿島先生の巻き髪美麗作画がお好きな方、オメガバースに変革を求める方にはぜひ!おすすめしたいです!!
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