氷の城壁 単行本版【フルカラー】
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氷の城壁 単行本版【フルカラー】

阿賀沢紅茶

そして大人になってゆく

ネタバレ
2024年6月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ ♪ボーイミーツガールそれぞれの〜あふれる想いにきらめきと〜♪って私のようなオバにはこの曲が頭の中で響き渡り。。読んでいて、自分の人生経験上、月子ちゃん目線しかないはずなのに、なぜか登場人物それぞれ皆の気持ちが痛いほどに分かる。なぜか?分からないけど、自分の奥底にある遠い記憶?感情の引き出しが開けられてしまう。そして、今になってあの時の自分と繋がってしまって、恋愛だけじゃなく人間関係とか本当の自分とは?と考えてしまう。
この作品は漫画だけど、画のクオリティは求めてはいけない。私も読み始めは絵が。。。手抜き?と思ったけど、読み進めていくうちに全く気にならなくなる。むしろ言葉と登場人物の表情に集中して読めて心地よい。相手のささやかな一挙一動に心を動かされてしまう年頃をとても注意深く繊細に描かれていて、紅茶先生はどうやって男女それぞれ違う性格の人の心を手にとるように解るのだろう??と、凄いなぁと感動と感心しきりです。無意識にしている行動や思考をすくいとって、言語化しているのも凄いです。今、9巻まで読んでの感想です。続きも楽しみ。
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