とりかえ・ばや
」のレビュー

とりかえ・ばや

さいとうちほ

さいとうちほ先生の時代劇漫画

ネタバレ
2024年6月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ もともと、さいとうちほ先生の作品が大好きなので、平安時代を舞台にした「とりかえばや物語」をさいとう先生がどのように描くのか、ワクワクしながら読みました。

女性でありながら、まるで若君のように逞しく育ってゆく、沙羅。一方、男性でありながら、まるで姫君のように美しく育ってゆく睡蓮。男装の麗人ネタはよくあるパターンだと思いますが、別々の母親から生まれてたにもかかわらず、誕生日も全く同じ、顔も双子のようにそっくりな、沙羅と睡蓮が、それぞれ宮中で帝や東宮に仕えながら成長していく様が、見事に美しく、雅に描かれています。

「とりかえばや物語」の原作ストーリーから、若干の改変はありますが、平安時代の上流貴族を主人公にした物語の中でも、とても素敵で読み応えがありました。
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