翼竜騎士とアルファの花嫁
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翼竜騎士とアルファの花嫁

遠野春日/春牛

アルファの傑作になったはず

ネタバレ
2024年6月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ アルファとして生まれたからには、アルファとして生きたいって、言ったじゃない!なのに!なんだろ。シリルというキャラがΩありきのこの展開には、もったいない。しっかりとした世界感があるのに、Ω化話しで一気に色褪せてしまった。後半リュオンと両思いになったとたんΩになっても良いは、自分の人生否定しすぎでしょ。そう言う気持ちになりましたと、数行で書かれても納得出来ない。
小柄で華奢。女性のような美貌をもつαと言うにはギリギリのシリル。剣も槍も体術も完璧で腕っぷしも強いシリル。自分を侮る者には容赦なく鉄拳をふるえるαとして生きるシリル。どこにΩの入るすきがあるのか。
結婚話から逃げ回りつつ、グウェナエルやモルガン、翼竜騎士団の活躍が見たかったな。グウェナエルやモルガンの絆の話も魅力的だったので、残念感がひとしおです。
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