エモーショナルなラブストーリー





2024年6月26日
レトロモダンで情緒ある、明治を舞台にした本作。
明治時代にタイムスリップしたヒナと、幼い頃に一度だけ出会った事のある、"たーくん"との時を超えた恋が描かれる。
1巻の導入部では流れが掴めずにいたが、2巻に入る頃には、読み進める手が止まらないほど夢中に。
ストーリーが面白いのはもちろん、人物の描き方が抜群に上手い。造形は素朴なのに繊細。ヒナの大きな瞳と、女性にしては大きい手、"たーくん"の涼やかな目元、菊の下がり気味の眦。特徴が際立たせて描かれ、感情が生き生きと伝わってくる。また、和装と洋装、流麗な台詞で、明治を生きる男性の成熟した魅力も堪能できる。粋な菊の着流し姿は最高にかっこいい。
そして、作中を彩る雨、涙の粒、ヴィオロンの音色。それらが登場人物達の感情とシンクロして、物語の世界を五感で感じられるよう。
主人公の二人の恋だけでなく、人生に諦念を抱いていた雛子の高虎への鮮烈な憧れ、飄々とした菊が覗かせるヒナへの熱い眼差し、それぞれの想いが痛切で、胸に響く。
現在11巻まで読み進めたが、この先どのようなフィナーレを迎えるのか。みんな絶対に幸せになって欲しい、と思えるほど大好きな作品になった。
明治時代にタイムスリップしたヒナと、幼い頃に一度だけ出会った事のある、"たーくん"との時を超えた恋が描かれる。
1巻の導入部では流れが掴めずにいたが、2巻に入る頃には、読み進める手が止まらないほど夢中に。
ストーリーが面白いのはもちろん、人物の描き方が抜群に上手い。造形は素朴なのに繊細。ヒナの大きな瞳と、女性にしては大きい手、"たーくん"の涼やかな目元、菊の下がり気味の眦。特徴が際立たせて描かれ、感情が生き生きと伝わってくる。また、和装と洋装、流麗な台詞で、明治を生きる男性の成熟した魅力も堪能できる。粋な菊の着流し姿は最高にかっこいい。
そして、作中を彩る雨、涙の粒、ヴィオロンの音色。それらが登場人物達の感情とシンクロして、物語の世界を五感で感じられるよう。
主人公の二人の恋だけでなく、人生に諦念を抱いていた雛子の高虎への鮮烈な憧れ、飄々とした菊が覗かせるヒナへの熱い眼差し、それぞれの想いが痛切で、胸に響く。
現在11巻まで読み進めたが、この先どのようなフィナーレを迎えるのか。みんな絶対に幸せになって欲しい、と思えるほど大好きな作品になった。

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