このレビューはネタバレを含みます▼
受け、頑張り屋さんで一生懸命なところは好感が持てるのですが、攻めの正体バレの際にいくら自分が尊敬していて憧れの配信者だったからって初対面の相手に向かって「お前みたいな無口メガネが正体なんて絶対認めない」とかあまりにも失礼だったのが気になっちゃったな。中の人の人格が傷つくのとか考えた方が良い(マジレス)。
しかも貶す理由が「無口メガネだから」なの(攻めが受けとの既成事実っぽい写真を撮って受けを脅して口止めしたことについてはそこまで比重が高くない様に見受けられました)、あまりにも説得力がないというか……別に攻めの見た目やファッションセンスが悪いわけでもないし、描き下ろしでモテたという設定が出されているので尚更メガネかけてて他人と喋らないだけでそこまで言われることじゃないんですよね。
声バレ防止に大学内では友人も作らず無言を貫いている設定とか、それなのに学祭イベントにて有名配信者である攻めの相方とバトった際に人前で普通に会話してたりとか、ツッコミどころもちょっと多かったかも。
この攻めの相方であるポチ公くんが何のために出てきたのかもよく分からなかったな。攻めが顔出し配信するか否かを議題として挙げているのに説得ではなくサバゲーの勝負で一時的な白黒をつけるのは根本的な解決になってないし、そもそも何でこんなスタンス違うのにコンビを…?
あとなんかずっと恋愛対象として意識してる描写はないのに最後急に盛り上がりシーンに入って、「えっ、二人ともラブとして好きだったんだ!?」になっちゃった。
全体的な演出や表現力はすごくレベルが高かったのでなんかこう……BL漫画としてはもっとキュンが欲しかったかな〜。それでいうと電子特典はほんとにメチャメチャキュンでかわいかったです!笑
【以下バチバチのネタバレ】
攻め、シャケを“大切な相手”としていたので、惹かれていた受け=シャケだと認めた瞬間に恋心が一気に開花してしまったのかな〜?と思ってたら最後の攻めの『ずっと好きだった』というモノローグで攻めがシャケに恋していたことが急に発覚したことにより、シャケが好きだった状態で受けにも惹かれていた?偶然同一人物だったから丸く収まっただけ?とちょっとモヤってしまったな〜。私の読解力がないだけかも知れませんが……