手切れ金をもらったので旅に出ることにした
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手切れ金をもらったので旅に出ることにした

海老エビ子/白崎小夜

攻めの一途な愛に咽び泣く

ネタバレ
2024年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭、とにかくレイル(受け)が不憫で不憫で…。周りからはジオ(攻め)に寄生している嫌な奴扱いをされ、自分自身もジオには嫌われていると思っていて…。本当は自分のことは後回しにしがちな優しい優しい子なのに…。
これだけでも涙なのに、周りの奴らが余計なことをしてレイルが独り(あえてこの字を使います!)出て行ったことを知った時のジオの怒り!何も知らない奴がレイルとのことを口に出すなという怒りにジオは単に愛するレイルにせっせと貢いでいただけなのに、周りからは善人(ジオ)が悪人(レイル)に金を巻き上げられているように見られてたもんだから…。
ジオは深く深くレイルを愛していたけど、それを表に出していなかったので、周りが勝手に勘違いしたんです。愛を囁きでもしたら、レイルは立場上ジオの愛を受け入れざるを得ないから…。それはジオの望むところではなかったので。
わたしの拙い表現ではジオのいじらしさ(わたしが攻めに対して「いじらしい」と感じることはまずないのですがジオに対してはなぜか感じました。わたしは攻めは受けに対して途中経過は問わないが一途であるのは当然、と思っている人間なので)が伝わらないのでぜひ一読していただきたいです!
わたし、BLで好きになる話では一方的に受けを好きになるのですが、このお話は受けも攻めも大好きです!
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