花恋つらね
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花恋つらね

夏目イサク

梨園御曹司同士の恋物語、堂々完結!!

ネタバレ
2024年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ ついに!完結!!ということで、今回改めて1巻から読み直しましたが、10巻まであっという間でした!

源介と惣五郎。梨園の御曹司同士。
恋人関係でいられるため、伝統ある厳しいしきたりやしがらみの中、自分達にできる最善ーー「周囲からも観客からも認めてもらえる役者になること」を目指していく。
良きライバルとして、また互いの1番の相方となるため、悩みながら切磋琢磨していく姿に、ただただ応援したい気持ちでいっぱいでした!
恋によって芸が磨かれ、それによって2人の絆も強くなっていく……あぁ、なんて尊い!!
そうした努力と想いを積み重ねての最終巻。
現・源惣コンビの最高の舞台にもう感涙、感無量……!!
周囲の温かさと、恋にも芸にも誠実なこの2人ならこれからも大丈夫!と思える、全方向説得力のあるラストでした!!

で、こんなにも2人が眩しいのは、やっぱり前・源惣コンビの葛藤、悲恋があったからこそだな、と。
じいちゃんズが託した世代を超えた想いに、菊右衛門さんの涙に胸熱でした。
もちろん源介カッコ良いし惣様美しいし可愛いし!
でも蔦丸さんの件といい、わたしは凛とした菊右衛門さんイチオシです😍

伝統ある歌舞伎の世界も描きつつ、BLも取り零さず、それでいて初心者でもわかりやすく…って並大抵のことではない。それをやってのけた夏目先生の手腕!!素晴らしいです!!9年間お疲れ様でした!!
あ~本当に源惣コンビがいるなら、間違いなく即歌舞伎観にいってるな~!
長文になりましたが、最後はやはりこれで…
\\大谷屋!//\\玉乃屋!//
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