このレビューはネタバレを含みます▼
少女漫画が趣味のハイスペリーマン・北大路×クールで寡黙な有馬のお話で、表題作のみ全7話+描き下ろしで合計218ページ。君に恋するシリーズ第3弾です。前作で同棲まであと一歩というところまで来た二人でしたが、同棲は一旦保留で長距離恋愛の試練の巻でした。と言っても、長い遠距離かと思いきやまさかの3ヶ月笑。確かに試練ではあるんですが、北大路の愛情が再確認できて、辛い遠恋にならなくて良かった!分かっていてもつい嫉妬したり、そんな自分に自己嫌悪したり。なかなか自分に自信の持てない有馬にモヤモヤしてしまう方もいるかもですが、有馬も北大路もお互いがちゃんと嫉妬を吐き出せる相手というか、思っていることをちゃんと言える相手であるというのが良かったです。やっぱりそれはお互いを信頼しているからこそ言えるわけだし、嫉妬するほどお互いが好きで堪らないということだし、つまり何が言いたいかと言うと最高ということです!試練に立ちはだかってもお互いの愛情が揺るぎないと、こんなに安心して読めるんだなあと。大阪支社の目黒×水野先輩は、立派なスピンオフ要員だなと思っていたら、やっぱりちゃんとスピンオフが出てます。目黒×水野先輩のその後が気になる方はぜひ「水野忍の理想の恋愛」をどうぞ!