スキップとローファー
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スキップとローファー

高松美咲

第2の故郷能登を思って

2024年7月2日
祖母や母の出身地である能登町が地震にあい、とても心が落ち込んだ時にこちらの作品に出逢いました。
自分が子供の頃から夏休みに過ごしてきた能登町の原風景や何気なく交わす会話の方言、そこに暮らす方々の穏やかな人柄が、漫画の描写やみつみちゃんとその家族の朗らかさに重なり思い出して涙が出ました。
もちろん能登のことだけではなく、思春期ならではの繊細な心の移り変わりも丁寧に描かれているのがとても伝わる素敵な作品です。
作者の方が後書きで地震のことに触れた折「凧島町はこのまま続いていきます」と書かれてて、切なくも嬉しかったです。お話の中と分かっていてもみつみちゃんの成長や凧島町の未来が希望に満ちていることを願わずにはいられません。
能登のことも青春時代のことも、自分の大切な思い出の包みを開けるような気持ちでこれからも読ませていただきたいと思います。
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