放課後はちみつ【単行本版】
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放課後はちみつ【単行本版】

波真田かもめ

甘酸っぱくてちょっぴり苦い

ネタバレ
2024年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 陰キャで中二病気味のミツオとクラスの中心にいる蜂谷のお話。モテモテな陽キャなのに親切で分け隔てなくミツオの拗らせっぷりも面白がる蜂谷。いい子だな〜と思っていたら途中から蜂谷が何考えているかわからない状況に。混乱するし不安になるし、言いたいことを言葉にできないミツオが逃げ出すのもわかる。でも再会後、なんでもソツなくこなし落ち着いて見えた蜂谷が実は子供で不器用だったことに気づいたミツオ。二人がやっと等身大で向き合うことができて良かった。言葉にされた蜂谷の本音も描き下ろしの「ハチヤの目線」も可愛くてたまりません。
「スモークブルー」のようなアンニュイな大人の恋も悪くはないけど、波真田先生作品はこういう軽やかで可愛い方が持ち味が出る気がします。
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