インディゴの気分
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インディゴの気分

丸木戸マキ

燻る気持ち

ネタバレ
2024年7月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買い!シリーズ買い!第二作目。前作から遡り、担当編集者城戸と小説家木島の過去編。春彦と出会う前のお話…主に城戸目線の語りで進みます。木島の才能への憧れ嫉妬。友情であり…色恋であり…狡さを知っている大人の複雑な心情が絡み合っています。木島の蒲生田先生の弟子として過ごした最期の時間とその時間を過ごす先生の生への未練、城戸と木島の燃やし尽くせなかった複雑な気持ちが燻る関係。このときがあっての今のふたりなんだろうと思います。何とも言えない余韻が残ります。丸木戸さんの作るストーリーの奥の深さ、そして交わるふたりの官能的な描写、セリフの選び方には圧倒されます!ひとりひとりにドラマがあり人生がある!素晴らしい!
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