誤解された『身代わりの魔女』は、国王から最初の恋と最後の恋を捧げられる
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誤解された『身代わりの魔女』は、国王から最初の恋と最後の恋を捧げられる

十夜/喜久田ゆい

ヒロインが独善的

ネタバレ
2024年7月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ この話は正直ヒーロー側に悪いところはあまりなく、押しかけ女房のように嫁いできた大国の王女に最初からわりと誠実で優しかったし、かなり早い段階でヒロインに惚れて大事にしていたと思います。ただ、ヒロインが「魔女の末裔」であることを周囲が当たり前に受け入れてチヤホヤしてくれる環境で育ったために、みんな自分を信じてくれていると勘違いしたことがすれ違いの原因で、いくら傷を引き受けて眠ってましたと言っても2年も経ってるのに「お腹の子はあなたの子です」が通用するわけがない。さらにその後ヒロインは毒を受けて10年眠ってましたけど、王妃不在、ろくに社交もしない、夜会も開かない陛下の元でよく臣下が反乱を起こさなかったなと思いました。ヒーローの命を救ったけど、正直このヒロイン王妃としては何の役にも立ってないのでは?しかもヒーローは懺悔しながら10年もかいがいしくお世話したのに、ヒロインは10年の眠りの中でヒーローへの恋心を捨て去ってるという、非常にモヤモヤする展開でした。7才で一目ぼれして一方的に番認定してストーカーのように10年も陰からヒーローの生活を覗き見してた序盤からドン引きでしたが、今さら恋心が冷めてるとかちょっと周りを振り回しすぎ。評価下げて申し訳ないけど、このヒロインが最後まで好きになれませんでした。
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