気まぐれなジャガー【単行本版】
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気まぐれなジャガー【単行本版】

ウノハナ

感動のラスト!

ネタバレ
2024年7月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 音楽雑誌編集者の新×天才ギタリスト宗純。地元が一緒で高校生の頃ギターを通して深い関係に…。新は宗純の才能への嫉妬やコンプレックス、色んな気持ちが重なって、一度は一方的に別れを選びます。大学生になって上京してきた宗純とよりを戻し、そこからしばらくして宗純はPegというバンドを結成することに。新は音楽雑誌編集者、宗純はギタリストとして活躍していく中、宗純の耳に異変が。時系列通りにストーリーが進んでいる訳ではなく、過去と現在が入り混じっているのですが、とても分かりやすくて読みやすいです。当て馬がいたり、お互いの気持ちを信じられなくてすれ違うなんてBLにありがちなものはなくて、全ては音楽でお話が進んでいきます。とにかく最初から最後まで宗純がどんな時でもずっと一途で、新も自分のコンプレックスに悩みながらも宗純のことを大切にしていて、本当に素敵なカップルです。バンド仲間もすごく良い人たち!最後の「俺とバンドやらない?」という宗純のセリフから、夢見続けた新とのセッション、涙なしでは読めませんでした。ライブの躍動感も伝わってきて感動しました。私がBLにハマったきっかけの作品です。
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