片想いをこじらせています。
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片想いをこじらせています。

ヤマヲミ

全然「こじらせ」じゃない!ピュア愛!

ネタバレ
2024年7月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ ラブコメ作品なんだろうけど、笑いより切なさが勝った。こじらせ愛じゃなくて(主人公目線だと)純愛だよ……。

まず1巻、学生時代から旧知の仲の小説家・龍司と担当編集者・蓮。龍司、女性と3回結婚離婚を繰り返すのもどうかと思うけど、その度に蓮をセフ◯にするって、どんだけクズなの?しかも、自分の気持ちには無自覚のくせに、蓮の気持ちには気付いて抱いてたって?クズofクズでは!?蓮の心の中での片想いポエムは面白かったけど、龍司の自分勝手さに途中で耐えきれなくなりそうだったよ(笑)
蓮はそれでも好きだから抱かれちゃうし、好意を寄せられて傾いちゃう気持ちはわかる。龍司は勝手だけど蓮の恋が実って心から祝福したい気持ちでいっぱいに。

2巻、2人のお付き合いが始まるも、龍司に捨てられないよう過去の妻たちの轍は踏むまいと必死に頑張る蓮。そりゃあそうなるよ。我慢して自分を抑えるよ。蓮の気持ちが痛いほど分かる。んで2人とも言葉足らずですれ違いまくるわけですが、最終的には龍司のスパダリ愛が蓮を包み込むかたちで収拾。龍司、最初からそれやっとけよ!ってツッコみたくなる(笑)けど覚悟を見せた龍司の株は(私の中で)上がりました。

この恋は蓮の目線に立つと切なすぎて胸が痛くなる。蓮の胃に穴が開くのもわかるよ。特に2巻はより感情移入してしまった。
あとこの作品はスピンオフらしいのですが、あとがきを読むまで全く気づかなかったのでスピン元未読でも全然大丈夫です。
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