グレーとブルーのあいまで
」のレビュー

グレーとブルーのあいまで

糸井のぞ

タイトルが秀逸

ネタバレ
2024年7月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 平凡な高校教師・甲太郎と義父の庚子(グレー)、教え子・小夜谷(ブルー)との関係。甲太郎は三角関係というわけではなく、巻き込まれたオブザーバーくらいの立場かな。ゲイの恋愛について、本や映画で知識を得た程度の甲太郎の感想に対して庚子のセリフが実感こもってた。飾るでもなく露悪的になるでもなくそれが庚子にとっての現実なんだと思えた。辛い恋愛の数々をこなして身に付けてきた余裕のあるイケおじの鎧。その鎧を脱ぐのも若い子に本気になるのも怖いのがわかる。でも自分の弱い部分を曝け出して向き合うことができるのも強さだと思いました。
星4.4
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