たーたん
」のレビュー

たーたん

西炯子

無事着地!待ち侘びていました。

ネタバレ
2024年7月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 真実を知る日を、その瞬間を見たい!と、ずっと追っていた作品。
たーたんと呼ばれる男、何の取り柄もなく人生のツキも無い、投げやりな日々を送っていたが、突然、学生時代、自分を散々バカにして虐めていた同級生から、服役の為、生まれたばかりの赤ちゃんを押し付けられる。学生でお金も無かったのに、実家からも見放され、一人で苦労を重ねて育て上げた娘が、真実を知る日。

周りから見れば、しっかり者の娘とだらしない父親の、何の変哲もないはずだった日々。
物語の中の、出所した実の父親に惹かれていく15歳の娘は、あまり好きではない場面だったし、モテない人生を送っていた「たーたん」が突然モテるのも違和感のある進行だっように思います。でも、娘の友人「真紀」の母子家庭の、DV逃避行からの再生は良かったなぁと感じました。

最後は、全てが明らかになった2年後。
読者が其々に思いを馳せる場面でしょう。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!