聖闘士星矢セインティア翔
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聖闘士星矢セインティア翔

久織ちまき/車田正美

ミロ好きの人にお勧めの作品です

ネタバレ
2024年7月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 週刊ジャンプに掲載されていた車田正美先生の「聖闘士星矢」と、聖闘士星矢アニメ放送のリアタイ世代なので、たくさんある「聖闘士星矢」派生作品は、別の作品として読むようにはしているのですが、派生作品には珍しく、原作との整合性の不一致が無くて、久織ちまき先生が、原作をとても大切にしていることが感じられました。
作画もキレイで、故荒木伸吾先生と、姫野美智先生が作画監督されてらっしゃった、聖闘士星矢のアニメやハーデス編OVAを彷彿とさせる、女性作家ならではの線の美しさが伝わってくる絵柄で、違和感なく読むことができました。
そして、蠍座のミロがとにかく、傑出して格好良く描かれています。この作品は、ミロの為の作品ではないか?本当の主人公はミロなのでは?と思う程、ミロが格好良く描かれています。ミロ推しの私としては、本当に、ミロに関しては、ミロの扱いに大満足でしたし、多くの女性ファンは好きになる作品だと思います。
しかし、原作の、本当の主人公と言っても過言ではない、サガの二重人格による苦しみや悲しみ、葛藤など(そもそも、原作は、サガ・カノンの双子兄弟の悪の心によってストーリーが進み、ハーデス編に入ってから心を改めたカノンと、死して尚、アテナへの忠義を誓い志半ばて散ったサガの悲しみが、冥界編で浄化されるストーリーと言っても過言ではない)が全く描かれていないまま、アーレスの化身としてラスボスにされていたので、星4つとしました。
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