きっと、幸せな結末【特典ペーパー付】
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きっと、幸せな結末【特典ペーパー付】

麻生ミツ晃

人生も幸せも諦めないで

ネタバレ
2024年7月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ ゲイバーのバーテン25歳の佐倉すみれの部屋の前に、制服姿の男の子が座り込んでいます。遠縁にあたる梶原佑真は修学旅行中の高2で、家にも学校にも嘘をついて来たと言います。訳アリそうな様子にすみれは何も訊かず、突然の5泊6日の同居生活がスタートするのでした。東京を観光したり食事を作ったりして、最後の日にすみれが帰宅すると、すみれの元カレに佑真が暴行されていました。すみれの激昂で未遂に終わり、佑真がセクシュアリティに悩んでいたことがわかります。思春期らしい一途さで悩んだ佑真は親戚の噂話ですみれのことを知り、一縷の望みをもって訪ねて来たのでした。本当は2丁目に行ってみたかったと言う佑真と最後に二人楽しく遊んで佑真は帰ってゆきます。そして2年後、進学で上京した佑真とすみれは再会します。ここからは極端に自己評価の低いすみれの生い立ちが明かされてゆきます。幼い時から感情を殺し、全てに期待しないことで何とか生きてきたすみれに自分を大事にして欲しいと、すみれを大切に思う佑真もゲイバーのママも心から願います。重い過去を乗り越えるすみれの心情が映画のような美しい表現で描かれます。街の全てが光で滲み、一人ぼっちのすみれが浮き上がるシーンは思わず涙でした。すみれが自から幸せに目を向ける東京駅のラストシーンも素晴らしかったです。
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